実家が自営業で小さな会社をしているんですが、父も母ももう高齢で父の代で会社は閉めようと思っているようです。母はパソコンで資料を作ることは可能ですがネットでのやり取りは苦手で、事務の手伝いを従業員さんにお願いしていたのですが、その従業員さんが辞めることになりました。そのネットでのやり取りをお願いが私に有り先日手伝いに行きまして、辞める従業員さんより今までしていただいていた仕事を教えていただきました。内容的にはそこまで多くはなかったのですが、今まで自分がしてきたパソコン仕事とは違った部分もあって本当に今後やれるかどうかは不安です。その従業員さんが辞めるのにしばらく期間があるので、あとはやりながら覚えていこうということになりました。
その従業員さんが辞めることになって、母が苦手な部分を手伝ってもらっていたこともあって、母は頭が痛かったようです。夜中に心配になって眠れなかったと言っていました。母は昔から追い込まれるとピリピリしてきて言動に表れる性格なのですが、先日私が手伝いに行って一つずつ習っている間に、母が徐々に穏やかになっていく様子が分かって、母はずいぶんと追い込まれていたのだな…ということが分かりました。
自分が前の仕事を退職するにあたってネックだったのが、母に申し訳ないという気持ちがありました。私の地元は田舎でまだまだ昔の風習が残っているような地域です。私が結婚していないことは、特に母にとって肩身の狭い思いを少なからずさせたと思います。ある時期を過ぎてからは、私にも結婚するように勧めることはしなくなっていますが…母は私の生き方を大事にしてくれているのだと思います。そんな私がちゃんとしたところで仕事をしていることが母の一つの支えになっているのではないかと思っていました。(私が思っていたことですが。)母は女性が仕事をすることをとても大事に考えているところがあるので、何年か前から私が仕事を辞めることを考えているという話をしたときは、最初は「はやまるな」という感じでした。仕事はきつい時期もあるが、時がたつと落ち着くこともあるということは日頃から話していました。「給料は嫌なことの代償」ということも話すので、その言葉が支えになることもありましたが、もうだんだん限界が近づいていました。仕事がきついことがあると母にはよく話していたので、いよいよ「本当に仕事を辞めようと思う」という話をしたら、「いままで頑張ってきたから、自分の思うようにしたらいいんじゃない」と言ってくれました。このことですごくホッとしたのを覚えています。
先日、実家の仕事の手伝いから帰って、とても嬉しい気持ちになりました。人の役にたった感があったからです。自分の事業を持ちたい目標もあるので、このまま実家のお世話にずるずるならないようにしないといけませんが、「人の役に立つ仕事」が自分にとって大事だということを思い出させてくれました。